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【中国トレーニー日記】

2019/11/25 中国 コラム

NGB特許部では、お客様と海外代理人の間で、海外における特許と意匠の権利化をお手伝いさせていただいております。いかにお客様のご要望に沿った権利化ができるかは、弊社と現地代理人との連携も一つの大きな要素と考えております。米国では10年前より弊社の実務担当者が現地に滞在して現地代理人との連携を強化しておりますが、米国に続き日本からの出願数が多い中国においても弊社の実務担当者が中国事務所に滞在しております。

私(中辻)は、2019年10月~いくつかの中国事務所に滞在しております。1ヵ月ほど経ち、中国での生活に徐々に慣れてきました。
中国の生活・文化を含め、専利(特許/実案/意匠)に関する知識、より具体的には、指令書・審査官に対する現地代理人の考え方、または個々の代理人の性格・スタイルなどを肌で感じ学んでおります。 いくつかトピックをご紹介したいと思います。

- 審査官面談 -
特許審査を進めるうえで、活用されるのが審査官との面接です。 外国でも米国では以前より頻繁に行われておりますし、欧州でも近年は審査官が受け入れやすくなっていると感じています。 一方中国では、審査官面談は審査官があまり積極的でない印象がありました。 

いくつかの代理人の声としては、実際に特許庁で行う面談については「めったにない」という声がほとんどで、電話での面接についても、「よく電話するが明瞭性だけしか議論できない」、「新規性/進歩性のような実体的な議論は難しく、『書面提出したら検討する』と回答があるだけ」、「面談すると審査官は記録を作らなければいけないので好まれない」、「実体的な議論ができる時もある」、「審判時は特に難しい」といったように面接については、どちらかと難しいという印象が多いです。 一方で、もっと出願人とコミュニケーションを増やそうという流れがあり、今月の11月1日に審査指南の改訂がありました。 この改訂は、審査官との面接を行いやすくなる方向となっております。

具体的には、電話での面接については、「形式上の不備にかかわる問題の解決に限って議論を行ってもよい」といった内容から「発明と従来技術の理解、出願書類にある問題点等について議論を行ってもよい」といった内容に修正されています。 また、審査官が手間としていた電話での「議論の内容を記録する」との規定から「必要に応じて議論の内容を記録する」という変更もあります。 

まだ改訂が発効してから間もないため、今のところ実際に変化を感じている代理人はありませんでした。審査官はみな忙しいためあまり変わらないのでは?という懐疑的な意見もありましたが、おおむねポジティブな変化を期待しているようでした。 今後も面接実務の変化には注目していきたいと思います。


天安門広場

(記事担当:特許第1部 中辻)
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