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2025.03.12
年金管理部 太田 香子 渡邊 哲史
弊社のパートナー企業でクラリベイト社傘下のCPA Global Limited社(以下CPA社)の所在地であるジャージー島を、年金管理業務における協力体制強化、及び弊社スタッフのトレーニングを目的として訪問しました。皆様は「ジャージー島」と聞いて何を思い浮かべますか。ジャージー牛乳やトレーニングウェアの「ジャージー」の語源の島であることでしょうか。今回は、日本の皆様にはあまり馴染みないがないと思われるジャージー島に関する情報を中心に、訪問メンバーの一人である年金管理部 太田香子部員に話を聞きました。お仕事の合間のコーヒーブレイクとしてお読みいただけると幸いです。
Q1 ジャージー島に関して簡単に教えてください。
ジャージー島は、イギリスとフランスの間にあるチャネル諸島の中で最も大きい島です。最も大きいといっても面積は116k㎡。同じ島でいうと、宮古島の面積が158k㎡なので、それより小さい程度です。
イギリス王室属領ですが、地理的にはフランスに近く、自治権をもっています。例えば、通貨もイギリスポンドとは別にジャージーポンドがあります。(実際の価値はイギリスポンドと同じで、カード社会なのであまり通貨や紙幣は使いませんが…)
また、言語もジャージーフレンチ、というフランス語に近い現地語があります。
実際の生活は英語が基本で、ジャージーフレンチを使うのはかなり年配の方に限られるとのこと。ただ、街を歩いているとフランス語を話している人とは何度かすれ違いました。フランスから近いので、訪れる人が多いようです。
Q2 ジャージー島の特徴はどのようなところでしょうか?
それほど大きな島ではないため、島に鉄道はなく、公共交通機関はバスのみです。お土産としてはジャージーパール(真珠)が有名だそうです。これといった目玉スポットがあるわけではないのですが、穏やかで美しい自然や街並みが観光名所そのものなのだと感じられました。あえて一つ名所を挙げるとするなら、「ジャージー島観光」で一番に出てくるのは、エリザベス城(Elizabeth Castle)だと思います。宿泊していたホテルからも海の向こう側に見え、干潮になると歩いていけるのですが、残念ながら訪問中は天気が悪く結局行けずじまいでした。
私が訪問したジャージー島の9月末の天候は、最高気温15度ほど、朝晩は10度程度で薄手のコートが手放せません。基本的に風が強く雨も頻繁に降って、雨が止んだと思うとしばらくしてまた暴風雨、という感じの天候でした。目まぐるしく変わる天候はホテルの窓から眺めていても面白く、目を離せませんでした。
Q3. 料理は何が有名なのでしょうか?
島ということで、ジャージーの食事は海産物が中心でした。スズキやタラの fish and chipsなどを食べましたが、どれも美味しかったです。
また、ジャージー牛乳が日本でもとても有名ですが、その牛乳を使ったイギリス独特のコーヒーに“Flat White”というものがあります。私はこのFlat Whiteを思いがけず味わうことが出来ました。コーヒーマシンのAmericanoを押したつもりが、隣のボタンの「Flat White」に触れてしまっていたのです。入れてしまったものは飲むしかない、と席に戻って期待薄で一口飲んでみたのですが…これが美味しい。純粋なコーヒーとは違いますが、コクがあって美味しいのです。私が飲みたかったのはこれなのだと、Flat Whiteを知らずにいた2日分を取り返すがごとく、優に200mlは入るであろう大きなマグカップに立て続けに4杯飲んでしまいました。
コーヒーに満足して部屋に戻ると、急に気持ち悪くなってしまいました。それもそのはず、後でわかったことですが、Flat Whiteはイギリス独特のコーヒーの種類で、エスプレッソ1に対して牛乳4の割合のコーヒーなのだそうです。そしてジャージー島で飲む牛乳はすべてジャージー牛のものとなれば当然Flat Whiteが美味しいわけで…具合も悪くなるわけです。
Q4. ジャージー島ならではのエピソードはありましたか?
CPAのスタッフが同僚を紹介してくれた際、「彼女は、子供のころ僕の家の隣に住んでたんですよ」と教えてくれました。「子供のころ隣に住んでいて、大人になって別々になって、会社に入ったら彼女がいたんですよ。世間は狭いですね」とのことでした。
ジャージーならではで、とてもアットホームな雰囲気を島自体に感じたエピソードでした。他に、ジャージー牛にも遭遇できたことはラッキーでした。ジャージー牛は、日本でよく見られる白黒のまだら模様のホルスタイン牛とは、体格から毛色、牛乳の味まで違い、小柄で、より濃厚な味わいの牛乳になる品種です。
Q5. 訪問を終えての抱負を教えてください。
NGB入社以来、CPAのスタッフとはメールで頻繁にやり取りをしていましたが、
オフィスを訪問して、実際の仕事の様子を知ることができ、貴重な機会でした。
CPAのメンバーは想像通り親切で友好的で、会社は想像以上にアットホームな雰囲気でした。初の海外出張ということもあり、訪問する前は少し緊張していたのですが、実際に行ってみるととてもリラックスして過ごせました。NGBとCPAの長年にわたる良好な関係が影響しているのだと思いますが、別の会社というより、同じ仕事をするメンバーという印象を改めて受けました。今後も引き続き、このような友好関係のもと、一緒に仕事をしたいと思いました。
▲遠くに見えるエリザベス城と港
▲曇りの日のエリザベス城
▲ジャージー牛