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2021.05.21
商標部:関口
2021年5月24日付にて、パキスタンのマドリッドプロトコルへの加盟が発効し、108番目の加盟国となります。これにより、同日以降、マドプロ商標国際出願において、パキスタンを指定国とすることが可能となる予定です。
https://www.wipo.int/edocs/madrdocs/en/2021/madrid_2021_4.pdf (WIPO通達)
一方、現行商標法(Trade Marks Ordinance 2001 and the Trade Marks Rules 2004) は、マドプロ加盟に伴う改正もしくは規則の新設がされていないままです。このため、パキスタン指定国における手続きが遅延するのではないか、マドプロでの登録が、権利行使の基礎として法的に有効なのか、等の懸念も聞かれます。
マドプロが、パキスタンでの権利化において安心して使える制度となるには、現行商標法の改正もしくは規則の新設を待つべきとの代理人の意見もあります。当面は、慎重な出願ルートの選定が必要といえます。
情報提供:Khursheed Khan & Associates 事務所 (PK)