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2021.08.04

特許第1部:毛塚 もも

【特許・意匠ニュース】 ロシア、特許審査請求等に係る庁費用を改定

ロシア政府は2021年6月17日、特許出願の審査請求費用等の改定を発表しました。本改定により、2021年8月1日以降特許出願について、出願後に審査請求を行う場合の審査請求費用が実質的に値上げされることとなります。尚、下記に示した庁費用は特に記載のない場合、ロシア特許庁への提出書類を電子形式で提出した場合に適用される庁費用の30%割引を考慮していない金額になります。

改定前:
・出願と同時に審査請求を行う場合
審査請求費用 RUB 12,500+2つ目以降の独立クレーム毎にRUB 9,200
・出願後に審査請求を行う場合(審査請求期限は、出願日または国際出願日から3年)
審査請求費用 RUB 4,700+2~5つ目の独立クレーム毎にRUB 2,800+6つ目以降の独立クレーム毎にRUB 5,400

改定後:
審査請求のタイミングに関係なく、審査請求費用RUB 12,500+2つ目以降の独立クレーム毎にRUB 9,200

例えば独立クレームを3つ含む出願について、出願後に審査請求を行う場合を例にとって庁費用を計算すると、改定前はRUB 10,300であったのに対し、改定後ではRUB 30,900と、3倍の庁費用がかかることとなります(電子形式提出をした場合の割引後では、改定前:RUB 7,210、改定後:RUB 21,630)。

権利化費用削減の観点から、審査請求をまだ行っていない係属案件がお手元にございましたら、値上がり前の庁費用が適用される2021年7月31日までに審査請求を行うことをお勧めいたします。

また今回の庁費用改定により、登録証発行に係る庁費用も一部変更となりました。

改定後は、出願人が電子登録証に加えて紙媒体での登録証の発行を申請する場合には、特許、商標、地理的表示、原産地名称の登録に対して、一律RUB 2,000の登録費用が必要となります。

尚、電子登録証のみを発行する場合の登録費用は、改定前(特許:RUB 1,500、商標、地理的表示、原産地名称:RUB 2,000)から変更はありません。

(参考)
・情報源:Sojuzpatent事務所(モスクワ)
https://sojuzpatent.com/legislationnews1/official-fees-change-in-russia

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