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2006.11.01
2007年4月1日 改正法による小売業等の保護拡充の施行日と経過措置
2007年1月1日 国際商品分類9版への移行
2006年6月7日に交付された商標の一部改正の施行日が10月27日付で交付された。併せて、2007年1月1日より国際商品分類9版への移行も行われる。小売業や卸売業の保護が35類で保護され、14類の貴金属製品の規定が明確に、また法律事務は42類から45類に移行する。また、小売業や卸売業の保護に伴う措置は4月1日から適用され、マドプロ国際登録にかかる優先権主張における見做し出願日、施工後3ヶ月になされた商標出願の見做し出願日、また重複登録にかかる取消審判について定められた。
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/puresu/press_isyou_sekou.htm
http://www.jpo.go.jp/torikumi/puresu/syouhousekourei_kaisei.htm
WIPO
2006年10月28日 国際出願が90万台に到達
WIPOは国際商標出願制度が1893年に開始されて以来、90万ちょうどの登録がなされたと発表した。その登録を受けたのは中国企業JINBAICHUAN PORCELAIN CRAFTS FACTORYで、出願は本年8月2日、GRYPHONと図形による商標である。現在の出願の伸びでを考慮すると2009年には100万件に到達する見込み。9月末までに約47万件弱の登録があり、約15万の権利者が存在する。最大の利用国はドイツで17%、次にフランス(10%)、アメリカ(8%)と続く。日本は2000年3月からマドプロ出願が可能となった。ちなみに、最初の登録はスイスのチョコレート会社Russ Suchard et Cieであったが、現在は失効し、代わりにLongines社が一番古い登録を所有している。
http://www.wipo.int/edocs/prdocs/en/2006/wipo_pr_2006_466.html
http://www.wipo.int/cgi-mad/guest/ifetch5?ENG+MADRID-FULL.vdb
WIPO
2006年10月17日 国際登録おけるセルビア・モンテネグロの扱い
WIPOは、セルビア政府は9月19日付でセルビア・モンテネグロの継承存続国としての手続きをWIPO総局に行ったと発表した。これにより、6月3日の分離独立以降不明瞭であった権利関係がその日まで遡及して有効になる。また、旧ユーゴ(YU)は今後セルビア(RS)として認知される。今後はモンテネグロ(ME)の対応により、各種の対応が必要となる。
http://www.wipo.int/edocs/madrdocs/en/2006/madrid_2006_14.pdf
中国
2006年10月16日 2006年下期の106件の著名商標認定
中国国家工商総局商標局と商標評審委員会は2006年下半期に106件の著名商標を認定した。83件は商標局が商標事件から4件は異議事件から認定し、19件は商標評審委員会が商標争議事件を通じて認定した。今回外国企業は6件あり、日本企業3社、ドイツ企業1社、スイス企業1社、タイ企業1社であり、日本は「Panasonic」、「HONDA」、「豊田」、ドイツは「保時捷(ポルシェ)」、スイスは「NESCAFE」、タイは「紅牛」となっている。
http://sbj.saic.gov.cn/sbyw/cmsb.asp
スリランカ
2006年10月13日 改正知的財産法施行と料金改定
知的財産局は従来の34類から45類までのサービス関連分類の出願受理を開始、合わせて料金の改定を行った。
台湾
2006年9月14日 会社商号、営業名称の登記に注意勧告
台湾知的財産局は9月14日付で、会社登記の主務官庁は同一名の有無の調査のみを対象事業地域にするのみで、商標等には一切配慮がされないことによる、商標権者の権益が損なわれる可能性と侵害可能性について告示し、関連事業者が営業名称を選択・登記する前に既登録の商標忌避するよう異例の呼びかかけを行った。本件は、香港でも問題となっており、香港弁護士会などが積極的に働きかけを行っている。
http://www.tipo.gov.tw/eng/press/ne20060914.asp
(意匠商標部 相澤)