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2008.06.05

プロトンポンプ阻害剤“Nexium”をめぐる訴訟で和解

原告:AstraZeneca AB; KBI Inc. et al.
被告:Ranbaxy Laboratories Ltd. et al.
AstraZeneca AB(以下、アストラゼネカ)及びKBI Inc.らは、同社の胸やけ治療薬“Nexium”(一般名:エソメプラゾール)関連特許の侵害をめぐりRanbaxy Laboratories Ltd.(以下、Ranbaxy)らを訴えていた事件で、和解したと発表した。

2005年11月21日、アストラゼネカはRanbaxyが同一般薬の発売を目指して米食品医薬品局(FDA)に特許の無効を主張するパラグラフ4の証明を含む簡略新薬申請(ANDA)を提出したことを受け、特許6件(USP 5,714,504; 5,877,192; 6,875,872; 6,428,810; 6,369,085; 5,948,789)の侵害を主張してニュージャジー連邦地裁に本件訴訟を提起した。

今回の和解契約に基づきRanbaxyは、2014年5月27日以降に同一般薬の販売を開始することができる。Ranbaxyは同契約において、アストラゼネカの特許全6件が有効であり権利行使可能であると認めた。

アストラゼネカはさらに、2010年5月から“Nexium”の米国市場供給分の一部をRanbaxyに製造委託する契約を別途締結している。

[Litigation Quick No.15 (2008.04.17) 掲載]

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