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2008.06.20
ブラジル公開特許全体としては10年間で約4,000件の増加である。ブラジル最先出願について見ると、この10年間で約500件の増加に留まっている。
ブラジル公開特許件数の増加は、主にブラジル国籍の企業による出願増加ではなく、外国企業によるブラジルへの特許出願増加に起因していると考えられる。
次にWIPO産業分類別の出願動向を見ると、全公開特許対象(図2)では医薬品関連特許出願が大きく伸びていることが分かる。
ブラジル最先出願対象(図3)でも医薬品関連特許が占める比率が1998年公開分で1%であったものが、2007年公開分で5%と大きく伸びている。「車両・鉄道・船舶・飛行機」や「土木・建設・建築・住宅」といった分野は1998年公開に比べて2007年公開では比率が落ち込んでおり、逆に「無機化学・肥料」や「有機化学・農薬」など化学系分野の特許出願比率が伸びている。
(IP総研・技術第5グループ[IPアーキテクト]・野崎)
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