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2008.09.08
Nokia Corporation
両社間で係属中の訴訟11件のうちドイツで争われていた事件で、独連邦特許裁判所は2008年7月23日、Qualcommの訴えを退けた。この事件は携帯電話のGSM規格に用いられる技術に関するもので、米国際貿易委員会(ITC)と英高等法院がすでに同様の判決を下していた。2007年4月に満了したライセンス契約の更新条件をめぐり、ノキアは15年以上にわたり10億ドルのライセンス料を支払っており、契約更新にあたってはロイヤリティー無償とすべきと主張していた。
Qualcommから提起された訴訟に対しても、自身の知的財産権の侵害に基づく反訴を行っていた。今回の和解は多岐にわたる規格を対象としており、ノキアはQualcomm特許に基づくライセンスの供与を受けた。また、ノキアはQualcommに対し自身の特許に基づく訴訟を提起しないことに同意したという。
[Litigation Quick No.30 (2008.07.31)掲載]