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先行意匠を根拠として、携帯電話のパッケージに係る登録意匠に対して提起された無効審判事件において、本年6月5日、参考図は当該登録意匠を構成する図面ではないと判断され、参考図を除いて先行意匠と比較された結果、両意匠は類似しており当該登録意匠を無効とする判決が出されました。本件は現在大法院に上告されており、結論はまだ出ておりませんが、これまでは参考図についても類似判断の対象とされた判例等があるため、大法院がどう判断するか非常に興味のあるところです。

尚、上記判決において無効とされた意匠登録には、「参考図は本願意匠内部の蓋を分離した状態」であるという意匠の説明がなされていたため、内部の蓋が分離されていないものだけが本願意匠であることが明らかであると特許法院は判断しております。従って、参考図に関する意匠の説明によっても意匠の範囲が狭く解釈されており、意匠の説明の記述方法も論点となっています。

(意匠商標部 研壁)