IP NEWS知財ニュース

  • 知財情報
  • アーカイブ

2009.11.06

SAPの企業向けソフトウェアをめぐる訴訟で賠償評決

Versata Software, Inc. (Versata) et al.
SAP AG; SAP America, Inc.
企業向けのパッケージソリューションをめぐりVersata Software, Inc.(以下、Versata)らが独SAP AG(以下、SAP)らを特許5件(USP 5,708,798; 5,878,400; 6,002,854; 6,553,350; 7,069,235)の侵害で訴えていた事件で、テキサス東部連邦地裁陪審は2009年8月26日、うち2件(USP 5,878,400; 6,553,350)についてSAPの特許侵害を認定し、損害賠償額を1億3,864万1,000ドルと算定する評決を下した。この金額は、2009年に入ってから連邦地裁陪審が算定した中で4番目に高いものであると報じられている。

Versataは2007年4月、SAPが企業向けに販売するビジネスパッケージソフトウェアが同社特許5件を侵害するとして訴訟を提起した。これらの特許は、異なる階層の製品群や組織上のグループを対象として価格設定を行ったり、マルチソース取引の処理を行ったりする方法に関するもの。

SAPの広報担当者は、「現在弁護士が様々な法的選択肢を検討しており、控訴も視野に入れている。(今回の評決が)即座に当社顧客に悪い影響を及ぼすものではないと考えている」とコメントした。

[Litigation Quick No.35 (2009.09.03)掲載]

関連記事

お役立ち資料
メールマガジン