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2011.10.19

【ロシア出張レポート2011】 意匠制度の理解を深めるために

BRICsの一員として経済発展が著しいロシア。NGB特許部では最新知財情報の取得(特にロシア意匠制度の習熟)のため、今年7月にロシアのモスクワ、サンクトペテルブルクに2名の部員を派遣致しました。派遣メンバーに感想を聞いてみましたので、ご報告致します。
関GL(特許部意匠グループリーダー)
ロシア意匠制度においては、意匠図面の他に特許明細書のような書類が必要となり、その中に特許のクレームに該当する項目(List of essential features of the design)があります。「意匠の権利範囲=図面」という一般的な考えがロシア意匠制度では存在せず、このListも権利範囲に大きく影響します。今回はListの記載方法、使用単語、権利行使事情などを各代理人と議論ができとても有意義な訪問でした。帰国後クライアント数社を訪問し、出張報告・ロシア制度説明を行いましたが、今後もクライアントに今回の出張で得た知識と経験を提供していきたいと思います。

最後に、「無駄に笑わない」というのが私が抱いていたロシア人に対する勝手な印象でしたが、5事務所の弁理士、弁護士とも皆気さくで笑顔が素敵な方ばかりでした。この出張が契機になりロシア人に対する印象が変ったのも一つの収穫です。

飯島部員
ロシアへの出張は今回が2度目でした。前回の出張では特許制度や権利行使に関するセミナーへの参加が目的でしたが、今回はロシア意匠制度の習得を主な目的とした出張となりました。前回出張の際のセミナー受講に比べると、今回は現地の数多くの弁理士、弁護士と接することができ、それぞれで密度の濃いミーティングができたように思います。

またロシアで耳にした話で最も印象に残っているのは、ロシアでは日本製品に対する信頼が非常に高いという事です。日本製のものは品質が非常に良いため、高価であっても懐事情にあえば、ロシア人は好んで購入するとの話でした。帰国後この事を調べてみたところ、それを裏つける記事やブログなどをいくつか見つけることができました。日本企業にとってロシアはアドバンテージがある重要な市場ではないでしょうか?

新興国にも強いNGB意匠出願支援サービスを今後ともよろしくお願い致します。NGB特許部では貴社製品の特許・意匠両面からの保護(ダブルプロテクション)をサポートしております。
お問い合わせはこちらから

(記事担当 特許部 渡邊)

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