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2013.03.15
台湾の知的財産局によりますと、台湾における2012年の審査完了案件数が年間5万件を突破して、52,425件に達したようです。これは、2011年の36,627件と比較して、43.13%の増加となっています。これに伴い、2011年には160,479件あった審査待ち案件数が2012年には152,511件へと減少しており、年間で約1万件の削減となっております。
こうした状況の背景についてですが、台湾の知的財産局は積極的に審査促進を図る試みを続けているようです。その一例として、2012年には170人の審査官が新規採用されています。また、2012年5月1日より日本国特許庁と台湾の知的財産局との間での特許審査ハイウェイ(PPH)プログラムが開始されたことが記憶に新しいかと思いますが、このように、他国の審査結果を利用して審査促進を図る動きも見られます。 こうした活動の成果が、2012年の審査完了案件数の大幅な増加という形で表れたものと思われます。
なお、知的財産局によりますと、2013年の終わりには審査待ち案件数が15万件を下回る見通しとのことですので、引き続き、審査の促進が期待できそうです。
(記事担当:特許部 田中康太郎)