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2015.01.26
昨年と同様に10月下旬のワシントンD.C.訪問となり、昨年度の研修メンバーから寒さ対策について多くのアドバイスを受けていましたが、今年は天候に恵まれ、日本とさほど変わらない程度の気温の日々を過ごすことができました。街路樹や移動中の車窓から見える木々の紅葉も素晴らしく、訪問先の事務所の方からも「いい季節に来たね」との挨拶を受けることもありました。
さて、前篇ではMyriad/Alice最高裁判決の影響とAFCP 2.0の現状についてお届けいたしましたが、後篇では現地事務所の印象についてお届けいたします。
管理/情報共有
大規模な事務所では、スタッフの数・取り扱う案件の数も多いことから、組織立てた案件の管理がなされているという印象を受けました。 例えば、事務所独自に開発された案件管理システムが活用されていたり、IDSや出願作業などある種類の作業に特化した専門スタッフ・部門が存在している事務所もありました。
一方、小規模の事務所では、従業員同士のコミュニケーションを密に取れることから、情報共有が容易であったり、柔軟な対応が可能であるという印象を受けました。
また、どの事務所でも、お客様や私達NGBとのコミュニケーションを深くすることで、お互いの理解が深まり、より良い関係を築いていけると考えているようにも思いました。
個室!
各弁護士の先生方にはほぼ全員、執務室が与えられており、秘書の方たちも、先生方の執務室の近くにパーテーションで区切られたスペースを有していました。ある事務所では、秘書の方たちにも個室が与えられていました。いわゆる大部屋的な職場で仕事をしている私たちにとっては衝撃的であるとともに、非常に羨ましく感じました。
包袋の電子化
包袋の電子化は、昨年と比べても、より一層進んでいるようで、どの事務所も所内がすっきりとしている印象を受けました。
<研修を終えて>
今回の研修では、現地事務所の弁護士とディスカッションを重ね、多くの情報を得ることができ、非常に有意義なものになりました。また、レターのやり取りだけでは伺えない、各弁護士の考えや性格も知ることができ、より深い関係を構築できたと感じています。おかげで、日本に戻ってからは、以前にも増して密なコミュニケーションを取り合うことができています。これからも、現地代理人と協力し合い、お客様に役立つサービスを提供していければと思います。
(記事担当:高井、中澤、中村、西村、篠田)