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2017.01.20
中国弁護士・中国弁理士・日本国弁理士
張 華威
2017年1月19日、中国国家知的財産権局(以下、「SIPO」という)は記者会見を開き、2016年度の作業状況及び統計データを発表した。
参照URL:
http://www.gov.cn/xinwen/2017-01/19/content_5161227.htm#1
以下、発表された内容のうち、特に重要だと思われる部分を抜粋して紹介する。
1. 2016年のSIPOの特許出願受理件数は133.9万件(対前年比21.5%増)に達し、6年間連続で世界首位を記録した。登録件数は40.4万件に達し、国内出願人による特許登録件数は30.2万件(対前年比14.5%増)であり、そのうちの27.6万件が職務発明であり、全体の91.4%を占めている。
2. 2016年のSIPOのPCT出願受理件数は4.5万件(対前年比47.3%増)であり、そのうちの4.22万件(対前年比48.5%増)が国内出願人によるものであり、0.28万件(対前年比31.2%増)が海外出願人によるものである。
3. 2016年に全国行政法執行件数は48,916件(対前年比36.5%増)に昇り、そのうち専利紛争処理件数が20,859件(対前年比42.8%増,専利権侵害紛争処理件数20,351件を含む)、専利詐称取締件数が28,057件(対前年比32.1%増)である。
4. 2016年に専利復審委員会が受理した復審請求件数は13,107件であり、無効審判請求件数は3,969件である。なお、復審の平均周期は11.9カ月(対前年比1.8カ月短縮)であり、無効審判の平均周期は5.1カ月(対前年比0.7カ月短縮)である。
5. 特許出願の実体審査の平均審査期間は22カ月であり、実用新案及び意匠の平均審査期間は3カ月である。
6. 2016年に269件もの専利代理機構が新設され、現時点で存在する専利代理機構は1500件に達し、弁理士の数は1.4万人を超えている。
以上