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2018.04.20
その後ミャンマーでは知的財産諸法が法案レベルでの検討が幾度となく繰り返され、出願制度が開始されることなく5年の月日が経とうとしていました。読者の皆さまも「まだまだ何年もかかるのかな。。。」と半ば諦めていらっしゃる方も多いかと思いますが、昨年11月に知的財産諸法(特許・意匠・商標・地理的表示)の法案が上院に提出され、本年2月には上院を通過して下院での審議に入りました。早ければ6月に成立が見込まれており、その後、いくつかのステップを経て、新法下での出願制度が開始することとなります。にわかに出願制度開始が現実味を帯びてきました。
そこでフットワークの良さを自負する当社としては今ミャンマーに行かない手はないということで、3月下旬にさっそく現地視察を行って参りました。
この訪問記では、現地訪問を通じて感じた「生」のミャンマーの一部をお伝えできればと思います。
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まず私たちはヤンゴンを訪問しました。ミャンマーの首都は2006年にネピドーに移転されていますが、ヤンゴンは現在も経済の中心地として機能しており、東京(成田)からは直行便で約7時間、時差2.5時間です。
3月下旬のヤンゴンは1年で一番暑い時期(平均最高気温37度、訪問時は40度!)が始まるタイミングでもあり、到着した私たちの身体は春先モードから真夏モードへのシフトチェンジが強いられました。現地の方は男女ともに「ロンジー」と呼ばれる布を腰に巻いています。ロンジーの下はそのまま下着をはいていることが多いそうなので相当涼しいのだろうと思います。また女性や子供は日焼け予防や虫刺され治療の効果がある「タナカ(Thanaka)」という粉を水に溶いて頬や顔全体に塗っています。若い女性はきれいに四角く塗ったり、模様をあしらった塗り方をしている方も多いです。
ヤンゴン中心街では大通り沿いにオフィスビル、ホテル、デパート、映画館が軒を連ねています。しかし、路地を一本入ると、かなり年季の入ったアパートメント群が広がります。
次回はミャンマーの現地代理人事情や彼らの出願制度に向けた取り組みをご紹介したいと思います。
(商標部:関・天野、特許部:北村)