- 知財情報
- アーカイブ
2018.11.16
インドネシアでは向こう10年間現在の高い労働人口比率の維持が見込まれており、ビジネスチャンスの豊富な市場への発展が期待されておりますが、商標制度には不明瞭な点が多く、実際の審査では法に書かれていないプラクティスが優先することもしばしばあります。そのため今回は、現地代理人だからこそ知り得るプラクティスを中心に学ぶ場となりました。
このためSKC法律事務所では、例えば、どの分類に属すべきか不明瞭な商品等があった場合には、出願前に審査官とコンタクトを取り相談することで、不要な庁指令の発生を防いでいるそうです。
また、商標の市場での侵害判断と出願審査上での類否判断ではそれぞれ異なる部門が担当しているため、同じ商標であっても異なる判断が下されることがあるというお話もあり、非常に興味深く感じました。
模倣品対策等の権利行使についてもご説明いただきました。インドネシアでは、レイドアクション(スライド1)が最も有効的な手段として採用されております。レイドアクションの詳細に加えて、警察の賄賂問題の存在や、警察との関係性の重要性等の現地の実情についても聞くことができました。
17,000もの島々で構成されるインドネシアでの模倣品根絶は困難ではありますが、少しでも模倣品を減らし売上を向上させるという目的を持ち、模倣品対策に取り組むことが重要とのことです。模倣品等でお困りのお客様は、お気軽に弊社へご相談くださいませ!
セミナーにご参加頂きましたお客様に、改めて御礼申し上げます。NGB商標部では、今後も、お客様のご興味に即応すべく、様々なセミナーを企画・開催する予定でございます。セミナーについてのご要望等がございましたら、ぜひお問合せフォームよりご連絡ください。
(商標部 松本/吉田)