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2021.03.26
IP総研 長谷川 雅則
パソコンや社内DBなどに保存する情報は、最終版や清書されたものが多いと思いますが、それらに記載されなかった情報が将来、有益な証拠となることも考えられます。ラボノートに記載される文字情報は直接証拠となり、所謂「物証」となります。発明者、研究者、あるいは帰属する組織を守るための「証拠」となり得るのです。それらの情報は組織の共有財産であり、故に、情報の継承・管理が求められると思います。営業秘密の漏えい、流動性、情報消失への対応が可能であり、企業、社員、株主にとっても安心できる材料となります。
各自が用意した筆記具に記載された情報も有益な証拠となり得ますが、ある一定のルールの下、会社から貸与されるラボノートを利用すれば、証拠提出する際の客観性、信頼性も高まります。
「在宅勤務の際には対象者にラボノートを貸与し、運用している」という事実は企業イメージ、ブランド、モラル向上にも有益です。業界での噂もラボノート採用の効果の一つです。余り堅苦しく考えずに、在宅勤務時においては気軽に「業務日誌」、「日記」として運用を開始するのも良いかも知れません。
NGBでは1995年より「NGB LABORATORY NOTEBOOK」をご提供しております。販売開始当初は採用企業様も未だ少なく、また、ノート作成の際、一部の工程が手作業となっていたため、作成費用も高額でした。そのため、採用企業様を募ってからノートを作成しておりましたが、今日では継続利用して下さる企業様も増えたため、定期的に増刷を行っております。よって、ご注文頂ければ、遅くとも5営業日以内にお手元にお届けすることが可能です。なお、最小販売ユニットは1ロット30冊となっております。
また、お急ぎの場合、あるいは一度、試しに使ってみたいという方にはAmazon.comでの購入をお勧め致します。こちらは1冊から購入が可能です。
最後に在宅勤務を前提にした「ラボノート」運用の注意事項を列記してみました。参考にして頂ければ幸いです。
● ノートは原則、一人一冊。
● 訂正、修正は二重線などで訂正する。修正液、消しゴムは利用しない。
● 筆記具は消えないインク、ボールペンなどを利用する。
● 運用および管理に関するルール作りが重要。ルールは必要に応じて柔軟に改定する。
● 自社の文書管理規定、職務発明規定、報奨金制度規定などとの整合性も考慮する。
● ノートは企業・組織の財産であり、あくまでも貸与されているものであることを理解してもらう。
● 新人社員研修にプログラムに加える。社内ルールの一つとして指導する。
在宅勤務時に利用する筆記具をラボノートに代えてみることで、ノートは会社から貸与されたものであり、そのノートに記載されている情報は組織の共有財産であることを再認識してもらう良い機会になるのではないでしょうか。「在宅勤務にラボノート」、是非、ご検討下さい。
※カラー版は販売を終了いたしました。
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NGB LABORATORY NOTEBOOK 専用アドレス:labonote@ngb.co.jp